PKCZ ® 

オンタマ独占インタビュー!!!

●まずはPKCZ® が結成された経緯を教えてください。

DJ MAKIDAI「きっかけはHIROさんのお声がけによるものでした。そもそも僕ら3人は同い年で、それぞれ以前から顔なじみの存在でした。僕とVERBALくんは昔からいろいろな現場で顔を合わせていて、VERBALくんが主催のイベントにDJとして呼んでもらったりもしていました。また、僕がEXILEになる前にJ Soul Brothersとして活動していた時、m-floVERBALくんとは同じレーベルのレーベルメイトでもありました。僕とDARUMAとはそのJ Soul Brothersのさらに前身となるJ.S.B. Undergroundというグループで同じメンバーとして活動していた仲間で、もう20年以上のつき合いになります。僕らに共通するのは、クラブ・シーンで育ったということと、90年代のHIP HOPに大きな影響を受けてきたという点です。そして、そんな僕らの憧れであるHIROさん。この4人がチームでやったら何か面白いことができるんじゃないかというHIROさんのお声がけのもと、PKCZ® というユニットが始まりました」
 

なるほど、そういうことだったんですね。具体的にはどんな活動から始められましたか?

VERBAL20147月から何度かクローズドでプレ・イベントを開催しました。10月には横浜アリーナでハロウィン・パーティもやりましたね。あとは、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのシングル「O.R.I.O.N.」のミュージックビデオにも出演させてもらいました。その当時は、まだコンセプトもそこまで定まっていなかったのですが、まずはイベントをやろうということになりました」
DJ DARUMA2015年にやったプレ・イベントには、もうAfrojackDJとして参加してくれていました」
 

その頃から一部のファンの間では、「PKCZ® って何?」といった声が出ていたようですね?

DJ DARUMAPKCZR)というユニットのことを正式に発表する前に、PKCZ® のロゴが入ったキャップを作ったんですが、それがSNSなどでちょっとバズり始めたんです」
DJ MAKIDAI2014年のドーム・ツアー『EXILE TRIBE PERFECT YEAR LIVE TOUR TOWER OF WISH 2014 THE REVOLUTION~』の時に、リハーサルとかでTRIBEのみんながPKCZ® キャップを被ってくれたりして、それがファンのみなさんの間でちょっとした話題になりました」
 

●PKCZ® というユニット名の由来は何でしょうか?

DJ DARUMA「それぞれの頭文字を開くと〈Primal Knowledge ChamberZ〉となって、意味としては〈本能と知識の部屋〉といった感じです。PKCZ® の音楽を聴いたり、我々にまつわる何かを見たり読んだりした人が、本能を解放して新たな知見を得られて、その人にとって新しい体験ができたり、新たな道への指針ができる。そうやって僕らを介してリスナーやファンの方々がヘッズになって欲しいという想いを込めて名前をつけました。また、〈Chambers〉という言葉は1993年にWu-Tang Clanが『Enter The Wu-Tang (36 Chambers)』というアルバムで使っていて、彼らももともとはそれを少林寺三十六房からサンプリングしていて、僕らも〈Chambers〉という単語自体にすごく思い入れがあります。」
 

そういったところにルーツの一端が表れていると。グループとしてのテーマを教えてください。

DJ MAKIDAI「音楽を中心としながら、世の中のヒト、モノ、コトをミックスして、新しい何かをクリエイトするというのがPKCZ® の活動の本線になります。僕らがこれまで様々な人に出会い、様々なアーティストに触れて、様々な感覚を捉えてきたことを混ぜ合わせて、それをPKCZ® 流にアウトプットすることでクリエイティヴな活動に変えていこうというものです。ミックスというのには、まさに今回のアルバムのようにいろいろな方々のご協力をいただいて作っていくという意味も含まれています」
 

想いとしては、DJユニットというよりもう少し幅の広いクリエイティヴ・ユニットという肩書きが近いのでしょうか?

DJ MAKIDAI「そうですね。HIROさんも当初からPKCZ® をクリエイティヴ集団のようなものにしたいと話していました。もちろん、そのなかでDJや音楽というのはかなり中心にはなってきます」
DJ DARUMA「ロンドンのTOMATOというクリエイティヴ・チームがあって、エレクトロニック・ミュージック・グループのUnderworldのふたりも所属していたりするんですが、そこには音楽だけでなく映像や様々なデザインなどいろいろなクリエイティビティを持った人たちが集まっています。僕らもそういったイメージを持ってスタートしました」
 

お三方は90年代HIP HOPに大きな影響を受けてきたそうですが、その中でも特に思い入れが強いものは?

DJ MAKIDAI「それこそWu-Tang ClanだったりBOOT CAMP CLIKだったりがその代表です。彼らの集団感というか、チームとしてみんなで好きな音楽に関わりながら、好きな服とかも自然な形で発信していて、自分としてはそういったところに凄く影響を受けたと思います」
VERBAL「メンバーの3人は通っているところが近いので、僕もそのあたりはもちろんなんですが、個人的にはリリックを聴き込んだGANG STARRCOMPANY FLOWKOOL KEITHといったちょっとアングラ系の人たちが、今の僕のリリックなりフロウに影響しています」
DJ DARUMA「僕は、最初はPUBLIC ENEMYですね。リリックの内容はあまり理解できなかったんですがサウンドとしてエッジーで衝撃的でした。もちろんWu-Tang ClanBOOT CAMP CLIKもそうですが、P.E.含めてHIP HOPの集団感みたいなところに凄く惹かれます。特にその頃ダンスをやっていたので、ダンスクルーごとのカラーがとても重要に感じていましたし、集団ごとにカラーが違っているのが非常にかっこよく見えました。そういう集団芸的なところに心を奪われたのをいまだに引っ張っている感覚はあります。

 

その後ユニット結成から現在までのおよそ3年の間はどんな活動をしてきましたか?

DJ MAKIDAI「自分たちが主催したものからお招きいただいたものまで、まずは本当に様々なイベントに出演させていただきました。三代目のツアーも参加させていただきましたし、僕らのプロデュース公演では、大きなところだと横浜アリーナで昼と夜に公演するというのもありました。幕張メッセや赤レンガパーク、新木場STUDIO COAST、またクラブサイズの会場でもたくさん公演させてもらいましたし、韓国や台湾、シンガポールなど海外のイベントにも出演をしました。今でもいろいろなクラブでメンバーそれぞれがDJをしたりもします。またVERBALくんのアイディアで、ファッション系のイベントでPKCZ® としてDJをしたこともあります」
DJ DARUMA「こうやって思い出すと、結構いろいろやってきたんですね」
DJ MAKIDAI「そうしたイベント出演に加えて、オリジナル楽曲の制作やリミックス制作といった制作活動もやってきました。特に結成して間もない頃は、3人で制作に関して話し合いを持つ時間が多く、イベント出演の前後にも楽屋でひたすらああでもない、こうでもないと話し合っていたのをよく覚えています」
DJ DARUMA「あれは本当にヤバかったですね。正直、楽屋に戻るのがちょっと怖かったです。うわー、またあの話が始まるんだって思ったり(笑)。でも、本当にグループとして大事なことでした」
DJ MAKIDAI「最初の頃にきっちりと話し合いをやっておいたのが凄く大きかったなと思います」
DJ DARUMA「結成当初のイベントは、「こうやろう!」とわりときちんとセットリストを固めてやっていましたが、1時間半のセットリストをひとつ作るのにもめちゃくちゃ時間がかかっていました。もう何日もかけてああでもないこうでもない。いや、ここはこうした方が盛り上がるんじゃないかとやっていました。でも、それを繰り返すことで、そういった作業も格段に早くできるようになっていきました。誰かが「こうした方がよくない?」と言うと、始めの内は「うーん」となっていたのが、「うん、そうだね」とすり合わせの時間もどんどん早くなっていったなと。そういうやり取りの間に楽曲のアイディアもいろいろと出てきました」
DJ MAKIDAI「例えば、『OTO MATSURI』というイベントの楽屋で「BURNING UP」という曲のリミックスを考えたりと、いろんなことを同時にやっていた記憶があります。でも、あの時のすり合わせは本当に必要な時間だったなと思います」
DJ DARUMA「本当にずーっとPKCZにまつわる何かをやっていた感覚があります。イベントもそうですし、制作もそうですね。PKCZ®  GALLERY STOREというお店のこともそうです。特に昨年に関して、僕ら3人は何かしらPKCZ® のことで毎日会っていたんじゃないかというくらいよく会いました」
DJ MAKIDAI「作品としてリリースすることがなかったのでわかりにくいかもしれませんが、例えばPKCZ®  GALLERY STOREのことに関わったり、誰かに誰かを紹介したり、それぞれがアパレルのことをやったりと、表には見えないところでPKCZ® として多くのことに関わってきました。そういう複合的な動きがあってこそ今のPKCZ® があるんじゃないかなと思います」
VERBAL「今お話があった通り、3人が経てきたいろんなキャリアを踏まえて、どうやったらPKCZ® らしいものができるかというのをずっと模索してきた感じです。中でもPKCZ® が思い描くポップとは何かを見つけるのが、ひとつの大きなテーマでした。キャッチーでありつつも、やっぱり僕らが通ってきた音楽をみなさんに感じていただきたいので、それを表現するにはどういうものがいいのかと。こういうことってメールのやり取りだけではなかなか難しくて、面と向かって話し合ったからこそ見えてくるものだと思いますし、あとはイベントやライヴの現場を経てこそ感じられるものもありました。なので、8月にリリースするアルバムに入っている曲は、これまで作ってきた曲の本当に氷山の一角で、その裏にはクラブでしかかけていない曲もたくさんあります。ある曲とある曲のマッシュアップ曲を作ってみて、それをヒントに新たな曲を作ってみたというケースもあります」
DJ DARUMA「確かに発表していない曲がめちゃくちゃありますね」
VERBAL「いずれにせよ、あんな風にああでもない、こうでもないと話し合えたのは、本当にいい時間だったなと思います。話さないとやっぱりわかりませんので」
 

そういった活動を経て、2017428日にPKCZR)として初めてのオリジナル音源となるシングル「PLAY THAT feat. 登坂広臣,Crystal Kay,CRAZYBOY」が配信でリリースされました。こちらは振り返るとそんな楽曲だったと思いますか?

DJ MAKIDAI「まさにPKCZ® のアンセム的な1曲で、これまでに自分たちがステージの上で一番多くプレイしている曲です。この曲に合わせて「PKCZ® !」というお客さんとのコール&レスポンスもステージで何度もやらせていただきました。先ほどもおっしゃっていただいた通り、この曲が僕らにとって記念すべき最初のリリース曲となりました。曲自体はPKCZ® を結成して間もない頃にもう作られていて、この曲があったからこそ、その後のいろいろなことが広がっていって、このアルバムにもつながっていったという感じです。まさに僕らPKCZ® にとっては、DJが最初に〈Play That〉と言って曲をドロップしてパーティを始めるような、そんな意味合いの曲になりました。制作に関しては、Afrojackさんがサウンドプロデューサーとして参加してくださって、僕らといろいろすり合わせをしながらサウンドを作っていただきました」
 

●MVも制作されたそうですが、どのような内容になっていますか?

DJ MAKIDAI「本当にこの曲はいろいろなところでDJとしてかけたり、参加してくれているアーティストとともにパフォーマンスしてきたので、それを映像としてひとつの作品にしようということで、各イベントの「PLAY THAT」のパフォーマンス・シーンがダイジェスト的に1曲につながっています。ある意味、PKCZ® がこれまで歩んできた道のりをギュッと凝縮した映像とも言えます。観どころがたくさんあって、AfrojackAAP Rocky※Sはドルマークです)など「こんな人もいるの!?」という場面もあるので、そういったところもぜひ楽しんでいただきたいです」
 

そしていよいよ82日に1stアルバム『360° ChamberZ』(スリーシックスティ・チェンバーズ)がリリースされます。このアルバムは、どんな想いで制作されましたか?

DJ MAKIDAI「先にPKCZ® としてデビューしつつも楽曲はリリースせず、イベントを中心にやっていくというのは、他にはあまりないパターンなのかもしれませんが、逆にそのおかげでいい意味でいろいろとトライをさせてもらえたと思っています。そうして今までやってきたことをひとつの形にまとめたいという想いが、まずは一番にありました。あとは、やっぱり作品を出してPKCZ® の楽曲として認識していただくことで、その後のDJプレイもより盛り上がります。アルバムには新曲のMV3本収録されていて、こちらもたくさんの方に観てもらったりもすることで、海外を含めいろいろな方々とつながれるチャンスが増えます。やっぱり自分たちはわかってもらっているつもりでも、意外と伝わってないことも多いので、こうしてきちんとフィジカルとして形に残すことが大切なのかなと感じました。そこで今までやってきたイベントであったり、ヒト&モノ&コトをミックスしてクリエイティヴなことを生み出すという僕らの活動の集大成的なアルバムを作ろうということになりました」
 

360° ChamberZ』というタイトルの由来は?

DJ DARUMA「さきほども出ましたが、Wu-Tang Clanの『Enter The Wu-Tang (36 Chambers)』というアルバムからインスパイアされています。
 “全方位的なという意味合いも込めて“360°”と付けました。もちろんWu-Tangのあのアルバムが好きなんだよと伝えたい気持ちも込められています。

制作期間はどれくらいかかっているのでしょうか?

DJ DARUMA「ある意味、PKCZ® が結成されて間もない時に作った楽曲「PLAY THAT」以降、ずっとアルバムを作り続けてきた感覚です。一時、他のアーティストのリミックス曲を凄くたくさん作らせていただいた時期がありましたが、「他のアーティストのリミックス仕事の前に、自分たちのオリジナル楽曲を早急に作るべき」と貴重なご意見をいただいたりもしました」
DJ MAKIDAI「ごもっともだよね(笑)」
DJ DARUMA「だから、PKCZ® としてデビューして以降、少しずつ楽曲を作り貯めてようやくアルバムができ上がったというイメージです」
 

各曲の制作はどのように進められたのでしょうか?

DJ MAKIDAI「作り方は曲によってかなり違うんですが、基本的にはまず僕らメンバーがアイディアを出して、それをみんなでブラッシュアップしていくという形です。HIROさん含め、それぞれがこれまで経験したことを持ち寄り、力を合わせて作っていく感じです。結果的に90’s HIP HOPが好きな人が聴いたら「ヤバい!」というものができましたし、そこを通ってない人が聴いても充分楽しめるアルバムになったと思います」
VERBALLDHの中の大きな座組みがあることも凄く大きいです。正直、LDHみたいなマネージメント会社は、世界のどこを探してもないと思います。例えば、あのJUSTIN BIEBERARIANA GRANDEをマネージメントしている会社には、社員が25人程度しかいません。そして、音楽以外の業務は基本的に外注しています。でも、LDHにはグループ会社を含め350人以上の社員がいて、様々な分野の人が関わっています。それにより音楽制作に関しても360°カバーできるというか、それぞれのエキスパートが力を持ち寄り、おいしいとこ取りのいいものをお客さんに提供できるという。いいプロデューサーもどんどん集まってきて、今ではAfrojackまでもが参加して、曲を提供してくれたりしています。本当に恵まれた状況にいるなと心から思っていますし、そういう環境下でどんどん肉づけされていったアルバムなので是非沢山の方に楽しんでほしいですね」 
DJ DARUMA「周りのみなさんのお力添えがあってこそです。それぞれが持っている〈Chamber〉の力を集約して完成したアルバムという感じです」
 

ここからは、他のアルバムの収録曲についてもお話を聞かせてください。2曲目に収録されたアルバム収録曲「Cult Of Personality feat. EXILE SHOKICHI」では、EXILE SHOKICHIさんが参加されています。この楽曲はどのように制作されたのでしょうか?

VERBAL「(EXILESHOKICHIくんと、どんなものを作ろうかと話をするなかで、「SHOKICHIくんがこんな感じの曲を歌ったらかっこいいだろうし、普段とも違っていいんじゃない?」というイメージが出てきて、そこから彼が曲を書いていきました」
DJ DARUMA「制作のためにみんなで一緒にスタジオに入ったよね」
DJ MAKIDAI「あの時のSHOKICHIの集中力はヤバかったです」
VERBAL「実際「こういうメロディを書くんだ!?」という発見もありました。あと「Cult Of Personality」という言葉には、実は元ネタがあるんです。言葉自体もかっこいいしトラックにも合うよねということで、タイトルになりました」
DJ MAKIDAI「海外の大きな野外フェスとかで流れる場面が思い浮かぶ曲というイメージもみんなで共有していました。そうやってステージをイメージしながら作っていったので、リリックも壮大な感じになっています。その後、SHOKICHIは歌入れを一度したのですが、「いや、もうっちょっといけますよ」ということで、もう一回録り直してくれました。それもよく覚えています」
VERBAL「曲に関しては、Aメロ→Bメロサビというような詰め詰めの感じにはしない方がいいのでは? という話もしましたね」
DJ DARUMA「結果的にクラブでかけてもダンスフロアでしっかり機能する曲になったと思います」
 

●3曲目に収録された「World Is Yours feat. Crystal Kay, MIGHTY CROWNMASTA SIMON&SAMI-T)」は、昨年発表されていますがアップテンポでワクワクした気持ちになる曲ですね?

DJ DARUMA「結構前にできていた曲で、『ショートショート フィルムフェスティバル アジア 2016』のテーマソングにご使用していただきました。〈ワールド/世界〉をキーワードに楽曲を作ってくださいとご依頼をいただいて制作しました。世界的ということで言えば曲に参加してくれたMIGHTY CROWNさんはまさに世界的なアーティストだし、Crystal Kayちゃんもバリバリ英語で歌える国際派です。また、MIGHTY CROWNさんもKayちゃんも、横浜が地元という共通項もあります。テンションが上がるような曲というイメージで作らせていただきました」
DJ MAKIDAI「凄くいい曲だよね」
DJ DARUMA「これもレコーディングの時のことをよく覚えているんですが、MIGHTY CROWNのサイモンさんが「最後にしっかりメッセージを入れておいた方がいいと思うんだよね」とおっしゃって、〈まずは一歩を踏み出そう〉という言葉を入れてくれました。改めて聴いてみてこのシャウトが凄くいいなと感じています」
 

●4曲目に収録された「X-RAY feat. 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」は、EDMとレゲエをかけ合わせたようなサウンドが印象的ですね?

VERBAL「三代目 J Soul Brothersと一緒に何か作りましょうとなり彼らと話し合う中で、三代目 J Soul Brothersはいい意味で三代目のサウンドというものが確立されているので、逆に今回はあえてそうじゃない曲をやろうという話になりました。そこで三代目チームにトラックの候補をいくつか聴いてもらったところ、意外にもみんなレゲエ調のものが刺さっていたので、そのトラックをブラッシュアップしていった感じです」
DJ DARUMA「その結果、めちゃくちゃいいものができましたね」
DJ MAKIDAI「これを一緒にライヴでやったら、凄く盛り上がるんじゃないかと思います。それとこの曲に関してはMVもぜひ観てもらいたいです。VERBALくんがヘビと共演したりしています(笑)」
DJ DARUMA「ヘビとともに空飛ぶ絨毯に乗ってラップするという、しかも本物のヘビです!(笑)」
DJ MAKIDAI「あと、実はMVには、〈あなたの夢を叶えます〉という企画の一環でで、EXILE TRIBEのオフィシャルファンクラブ『EXILE TRIBE FAMILY』の方々にも出演していただいています」
DJ DARUMA「何のMVかはお伝えせずに現場に来ていただいて、ちゃんとアラビアン調の衣装を着てメイクもしていただいて、いざスタジオに入った時に初めてPKCZ® と三代目 J Soul BrothersMVだとわかるというサプライズ的な撮影でした」
DJ MAKIDAI「みなさん違和感なく、MVによくハマッていました。VERBALくんが凄く声を出してくれたこともあって、みなさんバウンスして盛り上がっていたのが印象的でした。楽しかったです」
 

●5曲目に収録された「UNITY feat. DOBERMAN INFINITY」は、どんな楽曲になっていますか?

DJ MAKIDAID.I.チームとは、それこそVERBALくんの誘いでDJ MAKIDAIとしてイベントに出た時も一緒に出てもらったりしていて、本当に長いつき合いになりますし、僕の中でも大好きなアーティストです。新しく生まれ変わってDOBERMAN INFINITYとなってからもコミュニケーションを取る機会が多く、「一緒にやっていこうよ!」という想いを込めて「UNITY」というタイトルになりました。曲中にある〈まだこんなもんじゃねえだろう〉というリリックの通り、彼らはチームとして気合いが入っているし、いいエネルギーを感じます。僕らともいろいろリンクしているし、凄く盛り上がってきています。楽曲としては、ラップがよく引き立っているのが特徴です」
VERBALD.I.がこういうトラックでラップをするのを、ほとんど聴いたことがありません。この曲には僕もラップで参加させてもらっていますが、実際ちょっとトリッキーだったというか、リリックをつけるのに意外と時間がかかってしまいました。だから、みんなどう書いたのかな? と率直に思いましたし、SWAYくんとかはサラッとやっていたように見えました。僕も最終的には落としどころを見つけられたんですが、改めてD.I.のみんなは凄いなと思いましたね」
DJ MAKIDAI「各ラッパーが音を入れた後に、VERBALくんが最終的に音を入れてトーンやキーのバランスを図ってくれたことで、曲全体がスコンッとハマッた感じがあります。そういう部分も含め、ぜひこの曲ではラップを聴いて欲しいなと思います」
 

●6曲目に収録された「Beauty Mark feat. 登坂広臣, SWAY」は、しっとりしたR&Bを感じる楽曲になっていますね?

DJ MAKIDAI「まずは座組が登坂広臣、SWAYというふたりになっていて、純粋にこれはいいなと思いました。音の感じもなんかTHE NEPTUNESサウンドというか、自分たちが好きなあたりの雰囲気を感じました。また、この曲では登坂が大部分をファルセットで歌っていて、それも今までなかなかなかったことだと思うので新鮮でした。パッと聴くとシンプルにおしゃれなんだけど、そこに少し懐かしい感じも入っているといった塩梅のトラックです。そして、リリックの方にはいろいろと意味が
DJ DARUMA「色気のある楽曲ですよね。実際〈Beauty Mark〉という言葉には、〈大人のそういう行為があった時にだけ見られるほくろ〉というような意味合いがあるようです。そのあたりを踏まえて聴いていただくと、また内容が入ってくると思います」
 

●7曲目は、「T-REX feat. Crystal Kay, CRAZYBOY, ANARCHY」ですが、こちらの客演もPKCZR)らしさを感じる組み合わせだと思うのですが、この楽曲はどういった経緯で制作されたのでしょうか?

DJ DARUMA「これは直球のトラップ・ミュージックを1曲やりたいなということで作り始めた曲なんですが、一緒に曲を作ったChakiZulu)くんと途中で、初期90’sテクノ的なシンセのサウンドを入れようということになりました。そこからKayちゃんに歌部分をオファーしてELLYに勢いのあるオラオラなラップをやって欲しいと頼んで、そうしたらELLYから「ANARCHYさんと一緒にやらせてください」と提案してもらったという流れです。僕的にも相当に破壊力のある曲になったと思っていますが、実は1曲の流れが凄くきれいだったりもします。かなり静かなところから始まって、それが徐々に勢いのあるトラップになり、90’sテクノ的なシンセが鳴るところからまた別のグルーヴになっていくという流れで、改めてかっこいい曲になったなと思います。それと嬉しかったのが、トラックダウンをした時に、担当していただいたD.O.I.さんの個人的な感想として、「昨年いろいろな仕事をしたなかで、これが一番かっこいいと思った」と言っていただいたことです。あれだけたくさんの曲を手がけられている方が、「ヤバいですよ! この曲!」と言ってくださったのが、ありがたかったですし大きな自信になりました」
 

●8曲目の「CHAIN BREAKERALBUM Ver feat. 登坂広臣, CRAZYBOY」は、昨年リリースされた『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』に収録されている楽曲に、新たにCRAZYBOYさんをフィーチャリングで迎えてアルバムバージョンとして収録されました。この楽曲についてもうかがえますか?

DJ DARUMA「当時、登坂くんが、新しい感覚のサウンドをやりたいという話をしていて、それを受けて僕とChakiZulu)くんで最初の頃に作業をした曲です。僕とChakiくんもクラブ・ミュージックに関わる人間として、三代目 J Soul Brothersが起こした「R.Y.U.S.E.I.」以降のバズには衝撃を受けていて、あれだけダンス・ミュージックのトレンドをガチッと入れたものがレコード大賞を獲ったというのが、何か象徴的なできごとに感じました。だから、この曲でもダンス・ミュージックのトレンド、この時で言うならEDM的なエッセンスがしっかり入ったものをやりたいというのが僕らにもありました。そうやって僕とChakiくん、そしてトップライナーのSAKURAさんとで曲を作っていきました。登坂くんはそれを聴いて「コレいいですね」と言ってくれて、HIROさんも「PKCZ® の楽曲として一緒にやったらいいんじゃないかな」と言っていただきました。VERBALくんとMAKIDAIにも各段階で聴いてもらって、アイディアもいただいて、そして曲ができ上がったタイミングで『HiGH&LOW』の登坂くんの役のテーマソングになったり、その時彼が出演していたCMの曲になったりして、とても思い入れのある1曲になりました。昨年、横浜の赤レンガでやった『日テレ×LIVE in SUMMER YOKOHAMA PKCZ® ×HiGH&LOW PREMIUM LIVE SHOW』の時にCRAZYBOYもステージに立つということで、途中の音サビのところで彼がラップしたらハマるんじゃないかと急遽レコーディングをしてライヴで披露してもらったんです。そのバージョンが三代目 J Soul Brothersと一緒に僕らが廻らせてもらっているツアー『METROPOLIZ』でのプレイにもつながっていった感じです。曲としては、『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』に入ってはいますが、今回は新たな音源としてCRAZYBOYが参加しているバージョンを収録させていただきました」
 

●9曲目に収録された「ROAM AROUND feat. GENERATIONS from EXILE TRIBE」は、どういった楽曲に仕上がりましたか?

DJ DARUMA「この曲は、ハウスのグルーヴを備えつつもちゃんとトップライン(メロディ)がついているものにチャレンジしたいというところからスタートしました。そのころにMura Masaというアーティストの曲をめちゃくちゃ聴いていたんですが、そのMura Masaがスティールパンという打楽器を印象的に使っている曲があったんです。そこから、ハウスミュージックのなかにスティールパンをうまく入れられたらかっこいいんじゃないかということになり、この曲が生まれました。この曲でもSAKURAさんにトップラインをつけてもらい、PKCZ® のみんなに聴いてもらった後に、GENERATIONSに提案しました。わりとその段階からすでにMVのイメージもありました。GENERATIONSとハウスってあまりイメージがないかもしれませんが、だからこそ逆にPKCZ® との曲でチャレンジしてもらいたいという想いがありました」
 

ラテンな感じの曲調もとても印象的でした。

DJ DARUMA「そうですね。縦にノるというよりは、きちんとグルーヴにノれる曲にしたかったというのがあります。あとは迷いみたいなものを表現しているところも、普段のGENERATIONSにはあまりないことなのかなと思います。ポジティヴに、前向きに、強くいようという曲が基本的には多い中で、この曲では「人生において迷うことも決してまちがいではなく、それも前に進んでいることのひとつの証なんだよ」ということを言っています。タイトルの「ROAM AROUND」にも、〈うろうろする〉みたいな意味があって、その場に止まって考えたり自分を見つめ直したりすることも、人生を進めていく上では大事なんだよと言っている曲です」
 

●10曲目に収録された「MIGHTY WARRIORSALBUM Ver feat. Afrojack, CRAZYBOY, ANARCHY, SWAY, MIGHTY CROWNMASTA SIMON&SAMI-T)」は、『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』にも収録。PKCZ® さんのルーツであるHIP HOPを中心に個性の強い豪華ゲストが集結した1曲という印象があります。今アルバムに収録される上で改めてこの楽曲に対してうかがえますか?

VERBAL「『HiGH&LOW』に出てくるMIGHTY WARRIORSという集団のキャラクターを演じてCRAZYBOYANARCHYくん、SWAYくんの3人がラップをし、そこにMIGHTY CROWN のおふたりにもご参加いただいたという曲です。このトラックをAfrojackが作っているというのが意外なところで、「ちょっとHIP HOP的な曲を作っているんだよ」と彼に聞かせてもらったのがこの曲でした。この曲で印象的だったのが、みんなそれまではあまり書かなかったようなハードなことをラップで言っていたことです。例えば、CRAZYBOYならあくまでIceというキャラクターを通して言っている感じで、それが普通にかっこよかったですし、別に失礼なことを言っているわけでもないので、すごくハマッている感じがしました。ファンの方たちもしっくりきたんじゃないでしょうか。こういうハードなストリートのテイストを伝えるには、『HiGH&LOW』のようなエンタテインメントを通して曲にするとスコーンと決まるんだなと思いました。そんな完全にでき上がっている曲に、「ライヴなんだからVERBALもラップを入れたら?」という話になり、僕のラップも最後におまけのように入っています(笑)。アルバムではそのバージョンを収録しました」
DJ DARUMA「『HiGH&LOW』のライヴの時も、後ろのDJブースから曲のプレイを見ていましたが、VERBALくんのラップめちゃくちゃかっこよかったです。ちなみに今回のアルバムのすべてのVERBALくんのバースの中で、個人的にこの曲のバースが一番好きです」
DJ MAKIDAIDOBERMAN INFINITYとやった「UNITY」でもそうでしたが、すでに曲ができている中に入っていっても問題なくできてしまうところが、改めてVERBALくんの凄いところだなと感じました」
VERBAL……テキーラください(笑)」
 

●11曲目に収録された「INTO THE CIRCLE feat. METHOD MANWu-Tang Clan), EXILE THE SECOND」では、先ほどもお話がありましたWu-Tang Clanとの共演が実現しましたね。

DJ MAKIDAI「今回のアルバムのタイトルにも表れるほど僕らが影響を受けたWu-Tang Clanという集団のなかでも、METHOD MANはラッパーとして大好きなアーティストで、もちろん影響を受けましたし、彼の曲でダンスも踊っていました。この曲のベースになっているのがSOHOの「HOT MUSIC」という曲で、もともとそれには歌が乗っていなくて、「テン、テン、テン」というピアノのフレーズが続くんですが、そこにトップラインがついたらどういう風になるのかなという発想の元、この曲が作られました。「HOT MUSIC」のサンプリングの許諾がOKになった時は本当に「よっしゃあ!」という感じでしたね。これであの曲にトップラインがつけられるんだと。そして何といっても、METHOD MANに参加していただけると決まった時の興奮はヤバかったです」
DJ DARUMA「リアルに泣きそうになりました」
DJ MAKIDAIEXILE THE SECONDのメンバーも「METHOD MANPKCZ® EXILE THE SECONDっていう並び、ヤバいですね!」と言ってくれて、その温度感がとても出ている曲です。MVも観どころが多く、METHOD MANとのシーンはNYで撮影しました」
DJ DARUMA「同年代のHIP HOP友達の何人かにMVを観せたのですが、みんな「ええ!? ちょっと待ってマジで!?」みたいな感じになっていました(笑)。本当に昔からの夢が叶ったというか、逆に正直こんなことは夢にも描いていませんでした」
DJ MAKIDAI「まさかできるとは思っていなかったよね」
DJ DARUMA「僕の中ではBIGGIENOTORIOUS B.I.G.)とMETHOD MAN2大アイドルなので、そんな方と会って一緒にやれたというのがいまだに頭の中で処理しきれていません。映像を観てもあまり実感がなく、夢の中のできごとみたいな感じがします(笑)」
DJ MAKIDAI「そして、また身内ごとで恐縮ですが、そういう人にも引けを取らずラップをしているVERBALくんは、やっぱり凄いなと感じました」
DJ DARUMA「この曲のVERBALくんも超かっこいいです」
DJ MAKIDAI「僕も超好きです」
VERBAL……テキーラ3杯ください(笑)」
 

そして、全11曲の収録に加えてCD購入者特典曲として「BED ROOM feat. CRAZYBOY, 登坂広臣」がダウンロードできるコードが封入されます。こちらの楽曲の印象はいかがですか?

DJ MAKIDAI「今回のアルバムの客演陣では登坂とCRAZYBOYの登場回数が最も多くて、この曲にもふたりが参加してくれています。曲としては、これまでPKCZ® のイベントでリアルにやってきた楽曲です。夏をイメージさせるような登坂のヴォーカルと切ない感じのメロディラインが乗っていて、でもそこにはきちんとグルーヴも入っているという曲です」
DJ DARUMA「曲調としてはトゥワーク的と言いますか、ムーンバトン的と言いますか。トラックに2人の掛け合いが超マッチしてグルーヴィーに踊れます」
DJ MAKIDAI「これがボーナストラックとして入るというのは、豪華だと思います」
DJ DARUMASNSでも、この曲をアルバムに入れて欲しいというファンの方達の声がかなりありました」
DJ MAKIDAI「僕としてもめちゃくちゃ好きな曲です」
 

実際に、完成したアルバムをご自身で聴いてみて、率直にどんな感想を抱きましたか? 

DJ DARUMA「本当にめちゃくちゃいいアルバムができたなと思っています」
DJ MAKIDAI「これまでにいろいろな作品を聴いてきましたが、自分たちが言うのもなんですが、率直にこれはいいアルバムだなと感じました」
DJ DARUMA「バランスがとてもいいのかなと。ちゃんとクラブ・ミュージックの態度は入っていて、しかもポップスとしても機能して、本当にPKCZ® らしいアルバムだなと。とても納得のいく、自信を持ってお届けできるアルバムになりました。LDHアーティストのみなさんにも今までにはないような面白いチームの組み方で参加していただけましたし、またVERBALくんの様々な繋がりで海外アーティストにもたくさん参加していただけました。

VERBAL「いやー……めっちゃいいアルバムですね(笑)。模索してきたものがすべて集結されているので、自分たちのサウンドがこれで見つかったのかなとも感じています。あとは、一緒にスタジオに入って音楽制作をしたり、イベントを企画する際にブレストして実感しましたが、LDHアーティストの皆さんにとってのこんなことをやってみたいということを、PKCZR)のプラットフォームを通して表現してていただけたのかなと思います。たとえば登坂(広臣)くんやELLYは「こういうのをやりましょうよ」とガンガン提案してくれて、結果的にたくさんの楽曲で参加してもらいました。もともとHIROさんも「何かあったらPKCZ®でやっちゃえばいいじゃんとなるような場にPKCZ®がなったらいいよね」ということをおっしゃっていて、本当にそういう場になってきている感じがします。PKCZ®という場をきっかけにクリエイティブなことをどんどんやってもらえたらいいなと思いますし、実際にそれが実現されたアルバムになっています。」
DJ DARUMA「あとは、単純にPKCZ® と一緒にやったら面白いことができるとか、オイシイとかタノシイ、そういう風に思っていただけたら嬉しいです」
DJ MAKIDAI「それこそ普段の活動ではできないような新しいことや濃いサウンドを、PKCZ® とならできると思ってもらえたらいいですよね。それが実現しているからこそ、こういういろんな色を持ち、様々な角度から見られるアルバムができたのかなと思います。そこはPKCZR)だからこそいろいろ挑戦できたことの結果なのかなと思います」
 

お三方それぞれから見た、アルバムの聴きどころを教えてください。

DJ DARUMA「やっぱり僕としては、クラブ・ミュージックの態度がしっかり入っていて、HIP HOPのテンションなり、テクノ、ハウス、EDMの質感なりがふんだんに散りばめられているところです。とはいえ、全てをクラブ・ミージックに作ったという気持ちはなくて、クラブの要素をきちんと自分たちの態度として入れ込みつつも、いかにリスナーのみなさんが共感できるものにするかというバランス感が肝だと捉えていました。このアルバムを聴くことで、今までぜんぜん聴かなかったEDMのアーティストも聴いてみようとか、HIP HOPを聴いてみようとか、ハウスを聴くようになりましたというように、クラブ・ミュージックに対する何かのきっかけになってくれたら嬉しいです。」
VERBAL「まだPKCZ®が始まったばかりの2014年ごろ、僕のスタジオにELLYが「ちょっとラップを聴いてください」という感じで来てくれたのをよく覚えています。そこから一緒に楽曲制作をするようになり、その後の23年で彼はCRAZYBOYとして日本のヒップホップ・ドリームみたいな存在になりつつありますよね。やっぱり聴きどころのひとつとしては、そんなELLYが、自分が感じたことをそのままラップとして出しているところかなと。それがとてもかっこいいです。同じように登坂(広臣)くんも、PKCZ®というプラットフォームを通して歌うことで、「こういうのもありなんだな」と感じてもらえたんじゃないかと思うし、SHOKICHIくんに関しても、このアルバムでは普段とは違う声質や歌い方を披露しています。そんなふうに、ぜひひとりひとりのアーティストの普段は聴けないようなパフォーマンスをチェックして、新たな可能性を感じていただきたいです。」
DJ MAKIDAI:聴きどころというと正直、全曲になってしまいます。ラップもあれば歌もあるし、ジャンルに関しても本当にいろいろな要素が入っていて、逆にこういった特定のジャンルでくくれないアルバムは珍しいのかなと思います。やっぱり僕らが通ってきた音楽やカルチャーのなかから本当にいいなと思うものを取り出して、それをPKCZ®として形にしたらこうなりましたというアルバムなので、ぜひ全曲聴いて楽しんでいただきたいです。」
下記は上記原稿に続く締め3パターンになります。いずれかお選びいただきご使用ください
 

今作を通じて、リスナーにどんなことを提示できると思いますか?

DJ DARUMA「今回のアルバムには、近年のトレンドや新しいサウンドがたくさん入れてあります。それはHIP HOPであったり、EDMであったり、ハウスやテクノであったりと、クラブ・ミュージックをベースとしたサウンドになっています。ポップミュージックとして機能しながらも今作ではそういったところを、リスナーの方々に新たな体感のひとつとして提示できるんじゃないかと思っています」
 

今作も含めたPKCZ® の活動を通して、世の中にどんなことを発信していきたいですか?

DJ MAKIDAI「自分たちがこれまで聴いてきたことや感じてきたこと、そして日々出会う新しい音楽の要素や新しいものごと、いろいろな人との出会い。そういったことをクリエイティヴに変えていく、それも本当にポジティヴなものに変えていくには、やっぱり工夫なんだと思います。「あ、これとそれを組み合わせてみたら、何か面白いことができるかも」という柔軟な発想を常に持ちながら、世の中に発信していければいいですね。今回のアルバムでも、本当に様々な音やリズムや声質が入っていて、それがPKCZ® ならではのやりかたでミックスされているので、そこから「ああ、こんなやり方があるんだ」、「この組み合わせ方は新鮮だな」などと感じてもらえたら凄く嬉しいです」
 

今後、PKCZ® のこんなところに期待してもらいたいという想いを教えてください。

VERBAL「僕らの音楽やイベントに触れた人が新しい世界への突破口を見つけられるような、そんな活動に期待していただければと思います。例えば、今回のアルバムにしてもいろんなジャンルの要素が散りばめられているだけでなく、海外の方を含め多くのアーティストやプロデューサーが参加しています。そこから「あ、こんなプロデューサーがいるんだ、他にどんな曲を作っているんだろう?」などと積極的な関わり方をしてもらえたら嬉しいですね。なんとなくいいなと思ったら、ちょっと調べてみて、他の曲なり人なりジャンルを掘ってみるというような聴き方です。今はiTunesYouTubeで検索すれば、その周辺にある音楽がどんどん出てきますしね。そうやってちょっと能動的に音楽を聴いてもらうことで、僕らの意図もいろいろ伝わるでしょうし、それにより僕らの楽曲自体もより深く楽しんでもらえると思います」
DJ DARUMA「それがまさにPKCZ®というユニット名=本能と知識の部屋に込めた想いでもありますよね。僕たちに触れてもらうことで、次の世界の扉を開ことにつながればいいなと常に考えていますので、ぜひそういった部分に今後も期待してください。」


 

360°ChamberZ 紙資料.pptx
この音が開くパンドラ 360°のドア!クリエイティブ・ユニット=PKCZ® (DJ MAKIDAI / VERBAL / DJ DARUMA)が生み出す 音のChamberからあらゆるDANCE MUSICMIXした PKCZ®初のオリジナルALBUMが遂に完成!! LDHからEXILE THE SECOND・三代目J Soul BrothersGENERATIONSを始め 海を越えて METHOD MAN (Wu-Tang Clan)Afrojack 等 レジェンド達も参戦!! 総勢13組の豪華アーティストによる夢の共演!!

360° ChamberZ

■CD&DVD

XNLD-00360/B / ¥4,000+税

 
Featuring
EXILE THE SECOND / 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE GENERATIONS from EXILE TRIBE / EXILE SHOKICHI
登坂 広臣 / CRAZYBOY / DOBERMAN INFINITY
Crystal Kay / MIGHTY CROWN / ANARCHY / SWAY Afrojack / METHOD MAN
(Wu-Tang Clan)
 
Producers
Afrojack / Amon Hayashi / Chaki Zulu / DJ KIRA / NAOtheLAIZA / SAKURA / SUNNY BOY TAKU TAKAHASHI(m-flo) / YVES&ADAMS
 
CD特典曲BED ROOM feat. CRAZYBOY , 登坂 広臣」DLコード封入
 
DVD収録曲
OPENING CG360° ChamberZ
X-RAYfeat. 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
ROAM AROUNDfeat. GENERATIONS from EXILE TRIBE
INTO THE CIRCLEfeat. METHODMAN(Wu-Tang Clan), EXILE THE SECOND PLAY THATfeat. 登坂広臣,Crystal Kay,CRAZYBOY